骨粗鬆症の予防と治療
骨の強度が低下して、骨折するリスクが大きくなる病気を骨粗鬆症といいます。 骨粗鬆症になると、骨の中がスカスカになってもろくなり、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。
あなたの骨密度は大丈夫ですか?
骨密度を維持する対策を行わないままだと、脊椎(背骨)が、押しつぶされるように変形してしまう「脊椎圧迫骨折」を起こすこともあります。また、骨粗鬆症による骨密度低下が原因で、太ももや足の付け根を骨折してしまうと、以前のように歩けなくなってしまうケースが多く、それをきっかけに寝たきりになってしまうことも少なくありません。
骨密度測定装置(デキサ法)を導入
当院では骨密度を精密に測定できる骨密度測定装置(デキサ法)を導入しています。これは、2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てることにより、骨成分を他の組織と区別して測定する方法です。
測定する骨は、腰椎、大腿骨頸部です。誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被爆量も少ないというメリットがあります。デキサ法は、骨量測定の標準方法として重視され、骨粗鬆症の精密検査、骨粗鬆症の治療効果の経過観察、また骨折のリスクを予測するために有用な装置です。
寝たきりをなくし健康寿命を延ばしたい!
デキサ法の検査結果と採血結果に基づいて、適切な薬物治療法を進めます。骨粗鬆症の治療については、近年になってガイドラインも整い、以前よりも飛躍的に効果が出ています。
寝たきり予防のために早期の予防と治療をすることは、国を上げて進めていくべき対策ですし、また地域の皆さまの自覚も必要だと思います。ご自身のために、ぜひ骨密度検査を受けてください。当院では皆さまの健康寿命を延ばすためのサポートを惜しみません。